時代色結び - 明治 -

日本が大きく動いた明治時代。
日本文化と西洋文化が融合し始めたこの時代は、
服飾においての色使いも江戸時代から大きく変化がみられました。
明治維新１５０年記念にちなみ、当時代の「おしゃれ色」をイメージした
水引きアクセサリーを販売開始いたします。

女学生

紫矢絣の着物に海老茶色の袴という女学生の定番スタイルは明治時代からはじまりました。この100年以上前の流行のスタイルは今もなお、毎年3月の卒業式で多く見られます。

「海老茶式部(えびちゃしきぶ)」という言葉が生まれたくらい、海老茶色の袴は女学生の間で流行しました。袴を履いて着物の袖をたなびかせてさっそうと自転車に乗っていた女学生の姿は時代の変化の象徴であったと思います。そんな明治の女学生のイメージで作成しました

西洋の建築にならい、煉瓦造りもこの時代から盛んに行われました。都会の赤煉瓦の街並みは急速に近代化していった明治の象徴と言えるでしょう。

明治の文学作品や上村松園の美人画に多く描かれている色で、当時の女性の間で大流行していたそうです。
夏目漱石「水に映る藤紫に鯉緋なり」

こちらも当時の女学生の間で流行した着物の柄。古くは大奥の腰元たちが身に着けていたことで知られていますが、この時代は女学生たちのトレンドだったのですね。

江戸時代の女性は羽織を着ることはありませんでしたが、明治時代から暖房着として着られるようになり、明治２０年代には黒の長羽織が流行しました。
樋口一葉の「十三夜」で主人公のお関が縮緬の黒羽織を羽織っています。

女性の装いも大きく変化した、まさに「ファッションの夜明け」の時代。
その斬新さを、水引アクセサリーで日々活動する女性たちに楽しんでいただきたいという思いから誕生しました。
明治維新。その１５０年の記念の年に歴史を振り返り、
当時に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。